(コラム) ねちっりもっちりとしたモノ | 軽井沢で美穂の時つむぎ

(コラム) ねちっりもっちりとしたモノ

食べ物の好みの中で、まず第一にあげられるものが”味”だろう。そして次は”香り”もしかしたら”温度”なんてものもあげられるかもしれない。
そんな中で私がもう一つあげるとしたら”歯ごたえ”だ。
ボリボリ、サクサク、シャリシャリなんて景気良く音をたてるモノ。ふわふわと口どけの優しいモノ。そして登場するのが”ねっちりもっちり”だ。
私はこの歯ごたえがたまらなく好きだ。
ねっちりもっちりの中にはコシのあるおうどん、ベーグルやポンデケージョなどのパン類、半煮えみたいな白いパンなんかもいい。
マイブームの中にも書いた乾燥芋なんかもねっちりもっちりと言えよう。
九州の銘菓”朝鮮飴”や出来たてのカルカンも入れたい。
ねっちりもっちりからはずれるけど、歯に圧力がかかるグループの中に入るするめなんかも良い。

ねっちりもっちりはまた”しぎしぎする”と例えられる事がある。
もしかしてこれって正確な日本語ではないかもしれない。
1980年にニューヨークで食べたベーグルを家族に話した時、その感想として『プレッチェルのようなちょっとビールっぽい味で、歯ごたえがシギシギしてた』と言ったら、家中の人に物凄く正確に伝わったと自覚したけど、もしかしたら我が家の造語である可能性も高い。
シギシギの感覚は、焼きたてのバゲットを次の日に食べた時の耳、トレーに触ってる側、家では”底”と言うのだけど、そこを食べても味わえる。

ねっちりもっちりの中には各種ドライフルーツも含まれる。
乾燥あんずやドライいちじくなんかは特にねっちり度が高い。

お菓子の中にもねっちりもっちりは存在する。
昔懐かしいチューレット、その進化形としてハイチューキャラメルなんかもねっちりだ。
ゼリービーズの変化形のグミ、グミとハイチューの合体したぷっちょは最近のマイブームだ。

ねっちりもっちり党の私だけど、ピッツァはクリスピータイプが好きだ。