軽井沢で美穂の時つむぎ -2224ページ目

(story) アイスクリーム

男はベットから立ちあがるとまっすぐに冷蔵庫へ歩いて行った。
薄暗い部屋の中に青白い光りがさした。、女は眩しそうに眉をしかめる。
男は1パウンドのアイスクリームを手にベットに戻った。
そして、スプーンですくうと、女の口元に持っていった。
女はニコリと微笑みアイスクリームを口に含む。
「おいしい。。あなたの冷蔵庫の中はビールだけかと思っていたわ」
「そんな事はないさ、この前、きみ、言ってただろう。今際の際にはアイスクリームが食べたいって。。だから買っておいたのさ」
「よく覚えていたわねぇ、で、今がそうだって言うの?」
女はいたずらぽく微笑むと男にキスをした。
「こらこら。。俺は辛党だって知っているだろう。でも、悪くないな、バニラの味のキスも」
「ティスト オブ バニラ。。うふふ」
女は催促するかのように口をあける。男はさらにスプーンでアイスクリームを食べさせる。その塊が大きかったのか女は顔をしかめ、男に口移しでアイスクリームの塊を送り込む。
アイスクリームは少しずつ形を変えながら行ったり来りし、やがて溶けてなくなった。
「きみの世界が少し見えたようだな、俺も臨終にはビールではなくアイスクリームがほしいと思うようになりそうだ、しかもきみの口移しの」
「いいわ、してあげてよ。とびきり美味しいバニラのアイスクリームを食べさせてあげるわ」
「その前に、もう1度天国を見せてくれるかい?俺に」
女は両の手を広げると男に飛びついた。
床の上ではゆるゆるとアイスクリームが溶け始めていった。

DELICIOUS ! Afternoon tea & Night-cap
↑他にも自作の読み物をご用意しています。興味のある方はGo!

(コラム) 今日の無駄遣い

<まるごとパイナップル炒飯>

いつもながらの細かさに、ピンセット使おうかと考えてしまいます。
好み的にはパイナップルの器の炒飯はそんなには食べたくないです^_^;
でも、シシカバブーとトロピカルドリンク(オレンジと蘭の花と傘、バラバラになってるの)は美味しそうですねぇ~
炒飯の下に敷いてあるモンステラの葉、我が家でもすくすくと成長し、ジャングルになりそうです。

(書評) 24Ⅲ ③

レンタルビデオ屋さんに長蛇の列の図!
すっかり意気消沈した私は24Ⅲはまず本でやっつけとこう、と思いました。
書店を調べると竹書房 、ご丁寧に発売予定まで出ています。
ラストの④は12/21発売予定です。

ネタバレを気にしているあなた!読んでから見ても24は充分に楽しめます。
何度見ても違う楽しみ方が出来るのが24だと思うでしょ?

①~③は既に書店に並んでいますがAmazonでは取り扱ってないようです。
上記の竹書房からもオンラインショッピング出来ます。(24で検索して下さい)

season3は少しだけ大人になった成長したキムに会えます。ジャックは相変わらず無茶します。
表紙になる位ミシェルも頑張ります。
この位なら、ネタバレにはならないよね?

(汁物) 冬瓜と鱈のスープ

歯の矯正が始まった次女の為に、柔らかい冬瓜でスープを作ってみました。

<冬瓜と鱈のスープ>

材料:冬瓜、鱈の切り身、豚コマ、干椎茸
調味料:紹興酒又は日本酒、ナンプラー又は醤油、オイスターソース、ダシの素、生姜、長ネギ、ごま油

作り方

①ネギと生姜を刻んでごま油で炒め、そこに豚コマを入れて炒める。

②①がいたまったら紹興酒又は日本酒を入れ、お水を入れて強火で煮立てる。

③②が煮立ったら、ナンプラー又は醤油、ダシの素、オイスターソースを入れて調味。

④干椎茸を戻して刻んだ物、戻し汁、冬瓜の皮をむいて種子を抜き、食べやすい大きさに切ったもの、鱈の切り身を一口サイズにしたものを入れてひたすら煮こむ。

⑤そうだな・・1.5時間を目安に煮込んだら、冬瓜にも味がよぉ~く沁み込んで美味しくなります。

⑥器によそって、でっきあがりぃ~♪

冬瓜は癖のない食材です。中華、和風、イタリアン、色んな味な染まってくれます。美味しいスープを含んだ冬瓜はほんと、いけます。

(書評) 月神の浅き夢



著者: 柴田 よしき
タイトル: 月神(ダイアナ)の浅き夢

柴田よしき著書は『紫のアリス』以来、二作品目。
随分と雰囲気が変わったなぁ~という印象を持ちました。
641ページと言う長編だけど、あっと云う間に読み切れるミステリー。
24Ⅲの3巻待ちの間にってことで読み始めたけど、結果、読みふけってしまいました。
女刑事『RIKOシリーズ』の最高傑作だって・・他に三作出ているようだけど、読んでみようかな、と言う気になりました。

しかし、途中途中で話の筋書きが読めてしまうって所もありましたが、これも読者サービスなのかなぁ・・と思えます。
刑事モンが好きな方、いっちゃって下さい。
私はたまたま手に取って面白かったです。